弁理士X

コラム

コラム:進歩性判断における「判決の拘束力」についての一考

さて、今回のコラムでは、先日サイトにアップしたばかりの判例記事「令和5年(行ケ)第10069号」を書いていたときに気になった点があったため、これについての一考をお話しさせていただく。タイトル通り、進歩性判断に関し、「判決の拘束力」はどこまで...
判例

令和5年(行ケ)第10069号 有効審決の取消請求事件(株式会社アンド vs 株式会社パラット)

進歩性判断における請求認容判決の「拘束力」と請求棄却判決の「既判力」2024/3/25判決言渡 判決文リンク#特許 #進歩性 #既判力 #判決の拘束力 1.実務への活かし ・無効化 #判決の拘束力  無効審判段階において、進歩性判断で争いと...
拒絶理由対応のすすめ

拒絶理由対応のすすめ 第10回

題材について 題材の選定対象:2024年7月に拒絶理由通知を受けた案件題材:特願2021-076278技術分野:ソフト(運送管理システム) 審査記録2024年07月23日 拒絶理由通知     09月09日 意見書及び補正書の提出 拒絶理由...
コラム

コラム:「予測できない顕著な効果」とは

さて、今回のコラムでは、進歩性判断の一要素である「予測できない顕著な効果」について、その言葉の意味するところを考えてみたいと思う。  きっかけは、先日の判例記事「令和5年(行ケ)第10056号」である。この事件で知財高裁は、最高裁(平成30...
コラム

コラム:悪魔の「除くクレーム」

さて、今回のコラムのタイトルは「悪魔の「除くクレーム」」という何とも恐ろしいタイトルであるが、「除くクレーム」自体が悪魔だと言いたいわけではなく、「除くクレーム」には悪魔のような使い方があることをここでは紹介したいと思う。  最初に述べてお...
コラム

コラム:特許実務スキル(応用編) No.3

29条の拒絶理由を解消する「除くクレーム」の応用テクニック ※本記事は、noteからもご購入いただけます。本サイト(「知的財産のすすめ」サイト)では、会員限定となっておりますので、会員でない方は、本サイトの会員となるか、noteで購入いただ...
判例

令和5年(行ケ)第10056号 有効審決の取消請求事件(KMバイオロジクス vs セキラス)

進歩性: 前審と異なる「相違点」の認定主張を認めた事例2024/3/25判決言渡 判決文リンク#特許 #進歩性 #追加主張 1.概要  本件は、ノバルティス アーゲーが有していた特許第5754860号(発明の名称「ワクチンアジュバントの製造...
拒絶理由対応のすすめ

拒絶理由対応のすすめ 第9回

題材について 題材の選定対象:2024年6月に拒絶理由通知を受けた案件題材:特願2022-113229技術分野:材料(正極活物質粉末) 審査記録2024年06月25日 拒絶理由通知     07月30日 意見書及び補正書の提出 拒絶理由対応...
判例

令和4年(行ケ)第10127号他 有効審決の取消請求事件(テバ・ホールディングス他 vs ジー.ディー.サール、リミテッド)

明確性要件:PBPクレームにおける明確性の判断~方法的記載の明確性~2024/3/18判決言渡 判決文リンク#特許 #明確性要件 1.実務への活かし(雑感まででいえること) ・権利化 無効化 #明確性 #PBPクレーム  PBPクレームの場...
拒絶理由対応のすすめ

拒絶理由対応のすすめ 第8回

題材について 題材の選定対象:2024年5月01~21日に拒絶理由通知を受けた案件題材:特願2022-125289技術分野:電気(電力制御装置) 審査記録2024年05月14日 拒絶理由通知     07月08日 意見書及び補正書の提出 拒...