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令和5年(ネ)第10040号 損害賠償請求控訴事件 大合議判決 (東海医科 vs Y)

医師のした行為に対する”特許権の効力”2025/3/19判決言渡 判決文リンク#特許1.概要 本件は、発明の名称を「皮下組織および皮下脂肪組織増加促進用組成物」とする特許第5186050号(以下「本件特許」という。)の特許権者である株式会社...
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令和6年(ネ)第10038号 不当利得返還等請求控訴事件(X vs ヤマハ発動機株式会社)

「誤記の訂正」の判断基準を示した事例2025/1/15判決言渡 判決文リンク#特許 #補正/訂正 #誤記の訂正1.実務への活かし・権利化/無効化 #補正/訂正 #誤記の訂正 誤記の訂正が適法といえるか否かの判断は、第一に「不整合が生じている...
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令和6年(行ケ)第10071号 審決取消請求事件 (株式会社大勝軒 vs 有限会社大勝軒)

「通常使用権の設定合意」と「権利不行使(No Assertion)の意思表示」(黙示の合意が成立しなかった事例)2025/2/13判決言渡#商標 #通常使用権 #黙示の合意1.実務への活かし・商標の使用権者 #通常使用権 #黙示の合意 通常...
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令和6年(行コ)第10006号 出願却下処分取消請求控訴事件

AIが自律的にした発明の保護適格性を否定された事例2025/1/30判決言渡#特許1.はじめに AIのした発明が特許法で保護されるか。これ自体の結論はおおよそ予測できていたものだったため、本件を記事にする予定はなかったし、知財高裁の判決を読...
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令和6年(行ケ)第10034号 意匠 拒絶審決の取消請求事件(アサヒビール vs 特許庁)

意匠該当性: 動的意匠の意匠該当性が否定された事例(生ジョッキ缶事件)2024/12/19判決言渡 判決文リンク#特許 #サポート要件0.初めに まず初めに、本件のアサヒビール株式会社(以下、「アサヒビール」という。)の取り組みに対して、私...
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コラム:進歩性における「予測できない顕著な効果」について

知財系 Advent Calender 2024 12/12 今回のコラムでは、進歩性の判断において、「予測できない顕著な効果」ないしは「効果」という要素そのものを、どのように扱うべきかについての自論を述べたいと思う。 ご存じの方も多いだろ...
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コラム:進歩性判断における「判決の拘束力」についての一考

さて、今回のコラムでは、先日サイトにアップしたばかりの判例記事「令和5年(行ケ)第10069号」を書いていたときに気になった点があったため、これについての一考をお話しさせていただく。タイトル通り、進歩性判断に関し、「判決の拘束力」はどこまで...
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令和5年(行ケ)第10069号 有効審決の取消請求事件(株式会社アンド vs 株式会社パラット)

進歩性判断における請求認容判決の「拘束力」と請求棄却判決の「既判力」2024/3/25判決言渡 判決文リンク#特許 #進歩性 #既判力 #判決の拘束力1.実務への活かし・無効化 #判決の拘束力 無効審判段階において、進歩性判断で争いとなる「...
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コラム:「予測できない顕著な効果」とは

さて、今回のコラムでは、進歩性判断の一要素である「予測できない顕著な効果」について、その言葉の意味するところを考えてみたいと思う。 きっかけは、先日の判例記事「令和5年(行ケ)第10056号」である。この事件で知財高裁は、最高裁(平成30年...
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コラム:悪魔の「除くクレーム」

さて、今回のコラムのタイトルは「悪魔の「除くクレーム」」という何とも恐ろしいタイトルであるが、「除くクレーム」自体が悪魔だと言いたいわけではなく、「除くクレーム」には悪魔のような使い方があることをここでは紹介したいと思う。 最初に述べておく...